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前田河広一郎草稿 「ストライキの町」

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前田河廣一郎草稿 「ストライキの町」(プロレタリア小説)
ペン書 400字詰自家用箋26枚半。
11枚目以降は中央付近で2枚に切り離し。植字作業による破れ有。
*夕刊大阪新聞社の刊行物に掲載か。
*最終枚は半分のみで、欄外に「イ十トメ」とある。
何度かにわたって連載されたようだが、最終回まで揃っているのか不明。

前田河広一郎(1888-1957)
小説家。宮城県生れ。県立一中を中退し,1905年上京。徳冨蘆花の紹介で石川三四郎の新紀元社に入社。07年に蘆花の後援で渡米,シカゴで皿洗い,ボーイ,外交員,庭師など数種の職業に従う。在米中社会主義者金子喜一を識り,その妻の主宰する雑誌に英文で小説を発表。20年帰国。雑誌《中外》の編集長となり,21年同誌に短編小説《三等船客》を発表し初期プロレタリア文学の作家として注目された。以後《種蒔く人》の同人となり,さらに《文芸戦線》の中心的な一人として活動し,在米日本人の移民生活を好んで素材として小説を書く。《大暴風雨時代》(1924),戯曲集《黙禱》(1928)のほか,《蘆花伝》(1938)など単行本は多い。作風は総じて荒削りで,芸術的に十分昇華されてないうらみが残る。

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